継承と進化 2020カワサキジェットスキーSTX 160シリーズ

STX 160LXビーチ

不動のロングセラーがフルモデルチェンジ

カワサキ・ジェットスキーの歴史は、2020 年で47 年目 を迎えた。数多くの名機を世に送り 出し、その多くが長年愛され続ける ロングセラーとなっているが、STX の名を冠したモデルがはじめて誕生 したのは1997 年のこと。

1997年:1100 STX
900 STX
1998年:900 STX

今から 22 年前の1100 STX が初代で あり、つまりジェットスキーの歴史 のほぼ半分は、STX というモデル が存在している。それだけ歴史あるモデルなのだが、それではみなさん、STX というモデルにどのようなイメージを持っているだろう。

750 STX
1998年:750 STX
1100 STX Limited
1999年:1100 STX Limited
900 STX
1999年:900 STX
1100 STX D.I.
2000年:1100 STX D.I.

初代にあたる1100 STX のハルは「史上最高傑作の3 人乗りハル」 ともいわれたほどで、高いスポー ツ性を発揮。その後同型ハルに排 気量の小さいエンジンを搭載したモデルも登場したが、クリス・マック ルゲージが1100 STX でIJSBAナショナルチャンピオンを獲得したことで、その性能をレースで実証(1999 年のLimited モデルはマックのレプリカ艇)。

900 STS
2001年:900 STS
1200 STX-R
2002年:1200 STX-R

そして時代は移り変わっても、1200 STX-R やSTX-15F といった後継モデルがレースシーンを席巻し続けた。そうしたこともあり、特に当時を知るベテランライダーの多くはSTXに対して「スポーツモデル」といったイメージを持っているはずだ。 しかし近年ではジェットスキーのラインナップが様変わりしたことで、現行のSTX である15F は「エントリーモデル」の位置づけとなっていた。

STX-12F
2003年:STX-12F
STX-15F
2004年:STX-15F
STX-15S
2009年:STX-15S
2020年:STX 160LX

そして発売から16 年目の2020 モデルで、待望のモデルチェンジ。さて、そこで気になるのは「スポーツ」なのか、「エントリー」なのか。新しいSTX は、どちらの方向に舵を切ったのだろう。その答えは、「継承と進化」というキーワードに隠されている。

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