継承と進化
STX 160シリーズの生みの親である、開発リーダーの新城外志夫さんの言葉を借りるなら「間口を広げる」。新生STX 160シリーズを表現するには、この言葉がしっくりくる。Bluetoothで接続可能なオーディオが付いたり(STX 160LXのみ標準装備)、安定性が増したり、使いやすくなったりと、快適性の向上を狙った変更点が多いのは一目瞭然。
ライディングポジションの変更もその一環で、「イマドキ」のモデルへとブラッシュアップされたようにも感じられる。今、多くのユーザーが水上バイクに求めているのは、そういうことなのだろう。
誰でも快適に乗れるようなモデルにすることで、エントリーユーザーもさらに親しみやすくなったはずだ。これにより間口が広がったのはたしかだが、単純に快適性を向上しただけかと言われれば、その答えはノー。STX 160 シリーズには、歴代STX が備えたスポーツ性もしっかりと継承されている。