2019年4月20日(土)【レース1日目】
原付の盗難疑惑にはじまり、トラブル続きのレース初日
朝9時にロビーでみんなと待ち合わせして、コンビニへ朝ご飯を買いに行こうとしたときに事件は起きました。
昨日3台借りたはずの原付バイクが1台見当たりません。ホテルのフロントにそのことを伝えるとすぐ警察に連絡してくれたので、警察がくるまでに朝ご飯を買っておこうとコンビニに行くと、そこには盗まれたはずの原付に乗った愛妻アケの姿が。全員ぽかーんです(笑)。
その原付のカギは自分が持っているのに……。どういうことか調べたら、アケが持っていたカギは何にでも合う魔法のカギで、駆け付けた警察のバイクもそのカギでエンジンが掛かってしまいました(笑)。まあ原因はわかりましたし、盗難ではなくひと安心。警察にもお引き取りいただき、ようやくレース会場へ向かいます。
自分のレースは12時ごろスタートの予定。それまでは何もなくヒマなので、スタートのタイミングを見るためにメインスタンドに行きました。そこでスタートを見ていると、「おはよう!!」と日本語で挨拶されたので振り返ると、そこには海辺さんが。どうやら、自分たちを手伝いに来てくれたみたいです。
そしてお昼になり、自分のレースまでもう間もなく。グリッド決めのピンポン玉は今回もアケに引いてもらい、番号は7番。インコースのインから4番目でした。
そしていよいよスタートですが、周りがみんなフライングで赤旗、やり直しに。でもなぜか誰もフライングは取られず、注意だけでしたけどね。気にせず2回目のスタートは、インコース2番で合流3番。ホームストレートエンドで1台抜いて2位に。しかしその直後、スロットル全開なのにアイドリングになってしまい、何をやっても回転が上がらず、後続艇に轢かれるんじゃないかとヒヤヒヤしながら、全員に抜かれてビリに。
その後もアイドリングのままなんとかコースを回ったのですが、途中で急に吹けたり、アイドリングになったりを繰り返して2周目に入ったところで、とうとうエンジンストップ。MOTO 1は無念のリタイアとなってしまいました。
MOTO 2までは4時間しかありませんが、ここからメカニックのみんながご飯も食べずに頑張ってくれて、3時間でスペアエンジンに乗せ換え完了。さすがヤマハのメカニックです。それから急いで慣らし運転をして全開走行をしたのですが、何やら様子がおかしい。ターボの加給圧がまったく上がらず、NA状態です。
色々試したのですが症状は改善されず、無情にもスタートの時間に。このままNAで行くしかないと腹をくくってスタートグリッドに並びます。
グリッドはアウトコースの1番アウト側。間違いなく出遅れるので、もっとも安全な場所だったのが唯一の救いです。そしてスタートと同時にスロットルを全開に握りましたが、相変わらずブーストは上がらず。断トツのビリで4ブイまで行ったのですが、さらにエンジン音がおかしくなったので、自らリタイアしました。
スペアエンジンがもう無いので、ここで無理をしてこのエンジンを潰してしまうわけにもいかないし、どう頑張ってもこのレースでのビリは変わらないので明日につなげるための苦渋の決断……。だったのですが、そのあとピットに戻ってエンジンをバラしてみたら、とても翌日にレースができる状態ではありませんでした。その後、タイ・ヤマハの方たちとの夕食会で、レースに出るマシンが無くなってしまったので何かマシンを貸してくれないかお願いしてみたところ、何かしら用意してくれることになりました。
2日目も何とか走れることが決まったので、ホテルに戻りシャワーを浴びながらすべてのライディングギアを洗って、さて干そうと思ったら、干す場所が見当たりません。仕方ないのでアケとふたりで廊下に干そうと外に出た瞬間、背後で「ガチャン」とイヤな音が……。インロックしてしまいました(汗)。しかも自分はノーパンにタオル1 枚を巻いた状態で、アケはTシャツに水着姿です。このままではどうにもならないので、自分がノーパンのままフロントまで行き、インロックしたから部屋を開けてほしいと伝え、ことなきを得ました。そんなカッコで助けを求める自分を見て、フロントの女性も大爆笑していましたけどね(苦笑)。この日は朝から晩までトラブル続きの1日でした。