2019年10月9日(水)【レース3日目】
フィリピンの大親友のお手伝い。BBQコンロ10個をまとめ買い。
この日からは、本命レースのプロ・ランナバウトGPと耐久レースに集中したいところですが、ヨーロッパチャンピオンシップで使ったマシンを改良中なので、まだ乗れません。
ということで、この日はフィリピンの親友BJのお手伝いをすることにしました。
BJは毎年、R&Dに依頼して、翌年モデルのヤマハでレース艇を作ってもらいワールドファイナルに出場しています。ワールドファイナルのあとはそのマシンをフィリピンのレースで使い、シーズンが終わったら売却の繰り返しです。
ところが今年はR&Dが無くなってしまったので、急遽、名コンストラクターとして名高いビル・チャピンにレース艇の製作を依頼。EXRのレース艇を作ってもらったようです。ちなみにEXRはワールドファイナル後に売却するようで、その買い手もハバスに連れてきていました。さすが商売上手です。
ちょうどこの日はマシンのラッピング作業中というので、BJと一緒にラッピング屋さんへと向かいます。こんなところにラッピング屋さんがあるんだという感じで、自分も知りませんでした。ハバスには案外、何でもあるんですよね。溶接屋もあるし、パイプ屋も、ターボ屋も、インジェクタークリーニング屋まであります。だからマシンが壊れても何とかなるんです(笑)。
今回はラッピング屋さんとも知り合いになれたので、ラッキーでした。ちょうど自分のマシンに貼るゼッケンが無かったので、お願いして作ってもらうことに。4枚で75ドル!! 安いのか高いのかはわかりませんが、モノは良かったです。
マシンのラッピングが終わったあとは、レース会場でテストです。BJいわく、今は8,300回転しか回らないが、8,500回転まで回したいと。
さっそくインペラをリピッチするため、ビルのところへ行きました。彼は不在でしたが、ポンプを外しておけばあとは戻り次第やってくれるそうなので、ひとまず終了です。
夜はBJが夕食をごちそうしてくれるというので、彼の家に行きました。庭でデカい肉を焼いて食べる、フィリピンスタイルです。そこで自分が気になったのは、庭にあるBBQガスコンロ。日本のコストコでも同じようなモノは売っていますが結構高価で、こっちでは199ドルから売っています。だからどこの庭にも大体置いてあるんですよね。帰りのコンテナのスペースが結構空いているので、10個ぐらい買って帰るか検討することに。
2019年10月10日(木)~11日(金)【レース4~5日目】
強風で、まさかのレース中止。
10日は朝からハリケーン並みの強風で、まさかの全レース中止。外はもの凄い風で、恐ろしい状況です。
マシンはテストできる状態になりましたが、ボディビーチも凄い風で大荒れ。回転数などのテストはまったくできませんが、耐久レース用のマシンはヨーロッパの時より目標値で2km/h速くなればOKで、結果は上々。GPマシンはヨーロッパでは遅過ぎたので、原因究明からスタート。こちらも結果は上々でしたが、さらに家に持ち帰って各部をチェックします。
すると、なんと両艇ともインペラが割れていることが判明。このままでは走れないので、急遽、インペラ探しの旅にでることになりました。
何軒ものショップに行きましたが、使えそうなインペラが見つかりません。ハンガリーのジョルジ・カーサにも聞いてみましたが、持っていないと。途方に暮れていましたが、さすがはハバス。なんとソラスの代理店がありました!! さっそく行ってみると、ボートのペラは大量に在庫しているのですが、水上バイク用インペラは在庫がなく、発注しても届くのは週明けになってしまうとのこと。ただし溶接はできるというので、やってもらうことにしました。
11日はBJがレースで、ホルダーがいないというので、手伝いに会場へ。ワールドファイナルは朝が早く、レースの日は7時に会場入りです。もちろん自分もその時間に会場へ行きましたが、肝心のBJは時間どおりにはきません。さすがフィリピン人です。
そしてMOTO 1の結果は、1位がタイのアタポンで、2位がタイのポンポン、BJは3位です。
昼休みにペラ屋さんから連絡があり、さっそく預けたインペラを受け取りに行ったのですが、さすが専門業者。もの凄く良いできばえです。しかも約7,000円と激安。溶接の跡もきちんと研磨されていて、わからないぐらいまで仕上げてくれました。
さっそくインペラをメカニックに届け、自分たちはまたレース会場でBJのお手伝い。結局、BJはMOTO 2も3位で、総合3位に入りました。おめでとう~。