生駒 淳の海外レース参戦記#04│TACLOBAN INTERNATIONAL JET SKI RACE 2019

2019年6月14日(金)【レース1日目】
文化の違いに唖然呆然。

タクロバンの水上バイクレースの会場風景

この日は、同じチームにビギナーランナバウトに出場する少年がいて、そのレースが朝の2番目だから7時に集合、7時半に出発ということでした。本当に来るんかい? と思いながら7時に食堂へ。すると、やっぱり誰もいない……。そもそもビギナーに出場する少年すらいないのだから、本当にノンビリしているというか、日本人からしたら呆れたお国柄です(笑)。

結局、8時前に集まってバタバタと出発しましたが、こんな調子ならレースも予定どおりに始まるわけも無く、8時開始が10時過ぎに!! 本当にこの国は大丈夫なのだろうかと思うのですが、そもそも、時間にルーズだからっていちいち気になるのは、日本人だけなのでしょうか? 文化の違いに戸惑いを隠せません。

そんなこんなで10時過ぎにようやく始まったレースですが、波があってなかなか楽しそう!! と思っているのは、このメンバーだと自分だけかもしれませんけどね(笑)。でもこれならマシンの差はまったく無いし、むしろ2019年モデルのヤマハMJ-FXにとっては超ラッキーな海面です。というのも、新型ヤマハMJ-FXは船体が大きいから安定するだけではなく、Vハルになったので良く曲がります。まさに、今日のような海面でレースをやるために生まれてきたようなマシンです。

自分とBJが走るレースは午前中の最後から2番目なので、ゆっくり準備しようと思っていたのですが、なぜか急にものすごい前倒しされて、大急ぎで準備することに。これもフィリピンではお馴染みのことですが、自分は焦って準備するのがイヤなので、本当にやめてほしい!! 急いでマシンの暖気をしてスターティンググリッドに向かいましたが、他のひとは暖気もせず、そのままマシンを押してきています。暖気もしないで、まさかイキナリ全開で走るつもり? 大丈夫なの? ここより暑いタイでもみんな暖気はきちんとしているけど……。

ひとまずグリッド決めのピンポン玉はインの2番目になり、運良くBJはアウトになったので、これで合流ワンツーなら完璧。もし自分が前なら、どこかでBJに譲ればよいだけです。これは忖度レースですから(笑)。自分の隣には、タイのツアー戦にも出ているルイさんが並びました。彼のマシンは会場で一番速いはずですが、この波なら万が一前に行かれても、余裕で抜けるはず。しかも周回数は8周もあるので、なおさらです。

スタート前にコースの確認をする

そしていざスタートすると、周りのライダーはやっぱり握れないみたいで、インコースの1番。思っている以上に波があるのだと思いますが、ヤマハMJ-FXに乗っているとその影響をほとんど感じずに走れます。気になるアウトコースは、BJが1番。同じヤマハMJ-FXに乗っているので当然といえば当然かな。

予定どおりだと思いながら、合流後の3点ブイを左に曲がって、次の右3点で後方を確認すると、なぜかBJがいなくなってる。あれ? と思いながら3番手、4番手と順番に見て行きましたが、どこにも姿が見当たりません。マシントラブルかな? と思ってそのまま1位でゴールしたら、なんと3位でBJがゴール。

あとで話を聞いてみたら、最初の合流直後にいきなり飛んでビリになって、3位まで追いあげてきたそうです。だから自分の視界から突然消えたのかーと思いながらも、こればかりは自分ではどうにもできない。ただこの結果を受けて、残り3レースすべてでBJが1位にならないと、優勝できないことに。

やるしかないと腹をくくって、その後はすぐにマスタークラスがスタート。周回数は5周。スタートはまたインコースからで、スタートと同時に全員が視界から消えるほど、余裕のレースでした。まあマスタークラスだから仕方ないですし、波もそこそこあるので自分もかなりペースを落としたのですが、ラクラク1位でした。

お昼ご飯は、ビギナークラスに出ている少年のご両親がハンバーガーを買って来てくれたので、おいしくいただきました。彼は先日、自分がコーチをしてあげた子なのですが、若いだけあって体力はなかなか。エンデュランスにも出るみたいで、マシンはGP1800のR&Dコンプリート。もちろんターボ仕様。さすが金持ち親子ですね。エンデュランスはターボもOKみたいです。

そして午後のMOTO 2は、スタートはインとアウトのどちらが良いか、BJに選んでもらいました。彼はアウトを選んだので、自分はインに。午前よりさらに波もあるので、同じヤマハMJ-FXに乗るBJなら、間違いなくトップで合流までくるはず。しかも彼のマシンは、スーパーチャージャーも変えてあるのでなおさらです。

スタートすると、自分は無事にインコースのトップ。アウトコースを見るとBJがトップで来たので、そのまま1番で合流させ、万が一、BJがミスしても大丈夫なように、自分は少し後方に構えて走っていました。ですが、そもそもこの波のなかでヤマハMJ-FXについてこれるひとは誰ひとりとしていません。余裕のワンツーだったのですが、このままでは見ているひともつまらないと思い、途中でBJを抜いて、抜き返されてというのを2回ほど演じ、最後はきちんとBJが1位でゴールしました。ギャラリーやライバルからは、わざとやっているようには見えなかったはず(笑)。

ゴール後、チーム員が喜んでいるなかで、自分はすぐにマスタークラスのレースに向かいます。こちらは特に何事もなく、順調に1位で終了。まあ、波のあるレースでヤマハMJ-FXなら余裕ですね。

その後は、ホテルに一度戻ってシャワーを浴び、昨日ウェルカムパーティ会場へ。なぜなら、今晩も夜ご飯が食べ放題なのです。なんてありがたいのでしょう。

次ページ:【レース2日目】レース中も、フィリピンらしさ全開

水上バイクやボート、各種マリンスポーツの新鮮情報をお届けする、ホットウォーター公式LINE。雑誌企画『みんなのPWCライフ』への写真投稿もできます。
LINE友だち追加はこちら
フィリピンの水上バイクレースの看板
いいね! お願いします