生駒 淳の国内レース参戦記#01|JJSF第1・2戦&セレクションレース

生駒 淳の海外レース参戦記#01│JET SKI PRO TOUR 2019 ROUND 1
生駒 淳の海外レース参戦記#02│JET SKI PRO TOUR 2019 ROUND 2
生駒 淳の海外レース参戦記#03│JET SKI PRO TOUR 2019 ROUND 3
生駒 淳の海外レース参戦記#04│TACLOBAN INTERNATIONAL JET SKI RACE 2019
生駒 淳の海外レース参戦記#05│JET SKI PRO TOUR 2019 ROUND 4
生駒 淳の海外レース参戦記#06│JET SKI WORLD SERIES ROUND 1
生駒 淳の海外レース参戦記#07│JSAP NATIONAL TOURS 2019
生駒 淳の海外レース参戦記#08│2019 PHILIPPINE NATIONAL JET SKI RACE
生駒 淳の海外レース参戦記#09│2019 THAI AIRWAYS IJSBA WORLD FINALS
生駒 淳の海外レース参戦記#10│JET SKI WORLD CUP 2019

2020 JJSF全日本選手権シリーズ
WORLD CUPセレクションレース
第1戦&2戦
愛知県蒲郡市 ラグーナ蒲郡 2020年7月11日~12日

2020年7月9日(木)【レース2日前】
今シーズンのレースがようやくスタート!!

生駒 淳の国内レース参戦記

コロナの影響で海外に行けないので、2020年最初のレースは、国内戦。JJSFのシリーズ戦と、タイでおこなわれるJET SKI WORLD CUPの出場権を争うセレクションレースに出場しました。

JJSF用のマシンは、数日前に手元に届いたヤマハMJ-FX Cruiser SVHOの2020モデル。慣らし運転も終わっていない状態で、スーパーチャージャーの変更とECUを書き換えただけの仕様です。

セレクションレース用のマシンは、2019年のワールドファイナルと、タイのJET SKI WORLD CUPの耐久レースで使用したマシンを、クローズド仕様に変更したものです。

JJSF用のマシン選びは、ヤマハFXとシードゥRXP-Xのどちらにするか、かなり悩みました。

世界のストックレースではヤマハが表彰台を独占していて、オープンクラスはシードゥ一色。そしてGPクラスはハルがシードゥで、エンジンがヤマハ。それなら日本のJJSFは、どちらが最適か……。両者ともに一長一短はありますが、考え抜いた末、ヤマハFXを選択しました。

その理由は、日本のレース会場がすべて海だから。

レース用の軽量ロングハルを使えるなら話は別ですが、純正ハルで波のある海面を走るなら、絶対にヤマハFXが有利だと自分は思います。波があれば、FXハルならエンジンパワーがなくてもテクニックと体力で勝負できますし、パワーをあげなければエンジンが壊れるリスクも少ないので、費用対効果も抜群ですからね(笑)。

しかも今回の周回数はJJSFレースが10周で、セレクションレースが12周と長丁場。波のなか、エンジンパワーを上げたマシンでペースを落とさずに走りきれるひとは、きっと多くはないはず。速いマシンほど体力が奪われるのも早いので、自分は遅いマシンで体力を温存し、後半に追いあげる作戦でいこうと思い、あえてエンジンパワーは上げませんでした。

2台のマシンが仕上がったのはレースの2日前だったので、とりあえずちゃんと走るか近くの川で軽くテスト。ブイも回らず、耐久テストもせずにレース会場に搬入しました。

ただ、このマシンなら壊れないだろうという気はしていました。メカニックも壊れるほどイジってないと言っていますし、自分で乗っていても、壊れる気配はまったく感じません。配管が抜けたり、センサーが壊れたりといった仕方のないトラブルはあるかもしれませんが、パワーを上げてエンジンが壊れるようなことは、今年はやめておこう、という方針です。

2020年7月10日(金)【レース前日】
ヤマハに乗るなら生駒スポンソン!!

生駒 淳の国内レース参戦記

お昼ごろに、愛知県蒲郡市にあるラグーナビーチのレース会場に到着。この日は受付と練習走行だけですが、マシンテストも兼ねて、この日から会場入りしました。

ランナバウトとスキーの2クラスに分かれて、3回ずつ練習走行の時間がありますが、まずはJJSF PRO R/A OPENで走るマシン(スーパーチャージャー艇)からテストしました。

走りはじめてすぐにインタークーラーの配管が抜けてしまい、戻って付け直しとなりましたが、練習走行ならこういうトラブルはウェルカム。むしろすべて出し切りたいですよね。これがレース中なら、一発でアウトですから。そして細かなセッティングの面でも、やはりレース海面でテストをするのが一番です。

続いてセレクションレース用のマシンをテスト。こちらはイイ感触。スポンソンが少し効き過ぎていたので、取りつけ位置を一段上に変更したぐらいです。

ちなみに、自分はSpeed magic(SE)製の『Ikomaスポンソン』を使っていますが、本当によく曲がるので、ヤマハに乗っている方にはぜひ使ってみてほしいです。FXだけでなく、GPにも使えますよ(笑)。

テスト終了後は翌日のレースのため、メカニックのみんなとマシンチェックやクラッチ交換をしてから、ホテルにチェックイン。コンフォート豊川というビジネスホテルでしたが、朝食が無料で付いていて、値段的にもおトクな感じでした。

晩ご飯は近くの焼き肉屋にいきましたが、思いのほか美味しくて大満足(笑)。

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